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シクロ 13年ぶりのリユニオン音源「Re-CICLO」リリース

シクロジャケット画像

昨年秋に制作した循環即興古楽楽団シクロの新作シングル「Re-CICLO」が配信リリースされました。

1曲目の 「Spirits 15」 はキースジャレットが一人多重録音で制作したアルバム「Spirits」の15トラック目(このアルバムはすべてに曲名がついていない)。キース自身が吹いているフォークフルートぽい笛もすごくよくて、昔から好きな曲です。シクロとしては初めての古楽以外のカバー曲です。
イントロから出てくるシンセぽいシーケンスはコントラバスの音を加工して作っています。ひっそり入っている自然音は、ぼくの亡き祖母が晩年暮らしていた小松市山間部にある施設の近くで収録したもので、個人的には「おばあちゃんの思い出」のようなものにつながっています。

2曲目の 「44 Minutes」 は今回のために書いたレゲエっぽい曲。タイトルは日本語だと「44分」で、これはメンバーが住んでいる札幌と東京の音速での距離。
光速で〇〇年を〇〇光年というように言い換えれば、44音分(おんぷん)ということになるのでしょうか。

1曲目 「あのやわらかな人」 はシクロ活動当初からのレパートリーで、1stアルバム1曲目に収録され、2007年の「坂本龍一プロデュース ロハスクラシックコンサート」でも演奏した曲。
原曲は14世紀ヨーロッパのギョームドマショー作曲。アレンジを変えて、リメイクしています。

古楽・循環・即興 をテーマに活動していたユニットの2020年ならではのリユニオン。是非聴いてみてください。

Track List

1. Spirits 15 (Keith Jarrett ) 3:18
2. 44 Minutes (IIDA Masaharu ) 4:07
3. あのやわらかな人/Douce Dame Jolie(14c, Guillaume de Machaut ) 4:00

飯田雅春 Bass, Computer
扇柳トール Folk Flute
羽生一子 Drums, Percussion

2006〜2009年 北海道小樽で結成、活動した〜古楽エレクトロニカ即興〜ユニット「循環即興古楽楽団シクロ」コロナ禍中、リモートで制作された音源を13年ぶりに新作EPとしてリリース