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「風邪の効用」野口晴哉

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この本で述べられるのは「風邪は治療するものではなく、経過するものである。風邪は人間の身体の弾力性を恢復させる機会となり、風邪をひくと身体が整う。風邪自体が治療行為であるとも言える。」という考え方とそれに基づくさまざまな対処法。病気への見方、捉え方を転換させられる名著と言われる。ぼくもことあるごとに読み返す。 現在、新型コロナウイルスがパンデミックを起こしている。世界的にはリーマンショック以上(へた… Read more

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矛盾の海へ

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Twitterで目にした投稿で素晴らしいと思った文章を紹介したい。京都造形芸術大学 准教授 竹内万里子さんによる卒業展に寄せられたメッセージだけど、音楽や表現に携わる全ての人にとって力を与えてくれるのではないか。 以下は本文の一部から引用「何かと実用的な価値がもてはやされ、長期的視野に基づく知的営みや地道な努力がないがしろにされがちな現在の社会において、芸術を志すことは容易な道ではありません。」‪… Read more

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【ダンモの話 Part 3 】

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前回まで2回にわたって大学ジャズ研の昔話を書いてきたことには理由がある。 卒業(してないけれど)後、一部の同期友人を除いてほとんど縁がなかったダンモ関連のつながりが、2011年、東日本大震災の年に開催されたダンモ50周年イベントをきっかけに再起動し始めた。 当時ぼくは北海道小樽に住んでいた。1998年に東京を離れ、小樽でビアレストランのライブショーバンドやイベントのプロデュース、音楽レーベルの運営… Read more

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【ダンモの話 Part 2 】

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「ダンモ」が「モダンジャズ研究会」の通称であると前回書いた。 これは音楽業界でかつて多用された「逆さ言葉」である。「モダン」がひっくり返って「ダンモ」となる。他にも「コーヒー」→「ヒーコー」、「ギャラ」→「ラーギャ」、「逃げる」→「ゲルニ」など。他にもいろいろ例を挙げたいところだが、教育上あんまりよろしくない言葉しか思い浮かばないのでこのくらいにしておく。あと、正直言うとこの逆さ言葉、ぼくはちょっ… Read more

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【ダンモの話 Part 1 】

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石川県小松市在住高校2年生の時、音楽をやってみようと思いエレクトリックベースを弾き始めた。楽器は冬休みに年賀状配達のアルバイトをして通信販売で買った。雑誌「明星」の最後のページに通販の広告があり、そこに出ていた一番安いエレキベースだ。大学生の兄と一緒にライブをするようになり、プロを志すようになった。(今考えると、楽器を始めてから1年かそこらでプロになろうと考えるとは、何と浅はかな。でも若い頃のそう… Read more

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新幹線のネーミング

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東海道新幹線のネーミングが好きだ。 速さに応じて「こだま<ひかり<のぞみ」と名付けられていて、これは「音速(空気中で声がつたわる速度)<光速(ひかりの速度)< 念速(?人の思いがつたわる速度)」に対応している。まあ、3つめは今のところ実態の無い話だけれど、そのくらいの夢はあってよいじゃないか。 さて、量子力学で「量子もつれ(量子エンタングルメント)」という状態がある。詳細で正確な解説はぼくにはでき… Read more

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音楽制作ソフトウエア使用環境紹介

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ぼくが使っている音楽制作ソフトウエアの環境をご紹介しようと思う。 メインで使っているのはApple Logic Pro X と Ableton Liveで、楽曲や制作方法によって使い分けている。この2本立てになって10年以上経つ。 Logic Pro X2001年頃以来ずっと使っている。最初はWindowsの自作マシンで Logic Platinam(そのころはAppleではなくEmagic社。当… Read more

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地球の音は低めのE

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高校の先輩である地震学者の束田進也さんから教えてもらった話。 地球には上下方向に振動している。ボールを上下に押しつぶしてそれが元に戻って、というような振動だそうだ。 その固有の振動周期は54.1分(*)らしい。その周期をHz(ヘルツ=1秒ごとの周波数)で表すと1/(54.1×60) =0.00030807Hzとなる。 それをひたすら倍々で大きくしていき、人間の最低可聴周波数を超えるのが40.38H… Read more

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音楽がもたらすもの

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先日、ライブでとあるぼくのオリジナル曲を演奏した。その時、それを聴いたリスナーの方からの感想がとても嬉しくて、ちょっと考えたこともあったので書いておく。 昨年8月6日に開催されるライブがあり、その日のために、自分なりの祈りの曲を作った。もちろん広島原爆忌を意識したものだ。歌詞はなく、ゆったりとしたいくつかのモチーフと、抽象的な即興演奏からなる楽曲。コントラバスの指板と弦の間に木片をはさんでプリペア… Read more

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音色・メッセージ

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「音と文明 ~音の環境学ことはじめ / 大橋 力 著」を読んでうれしい衝撃を受けた。映画「AKIRA」で音楽を担当した「芸能山城組」の主宰者・山城祥二氏とこの著者が同一人物であることにも、不思議な納得を覚える。「遺伝子に約束された音」「言語・音楽と脳」といった興味深いキーワードを切り口に、尺八と西洋楽器、ガムランと西洋のオーケストラ、森と里と街、などの周波数分布比較を例にあげながら、音と生命の関わ… Read more