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音楽制作ソフトウエア使用環境紹介

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ぼくが使っている音楽制作ソフトウエアの環境をご紹介しようと思う。 メインで使っているのはApple Logic Pro X と Ableton Liveで、楽曲や制作方法によって使い分けている。この2本立てになって10年以上経つ。 Logic Pro X2001年頃以来ずっと使っている。最初はWindowsの自作マシンで Logic Platinam(そのころはAppleではなくEmagic社。当… Read more

-Bass-EssayBLOG

地球の音は低めのE

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高校の先輩である地震学者の束田進也さんから教えてもらった話。 地球には上下方向に振動している。ボールを上下に押しつぶしてそれが元に戻って、というような振動だそうだ。 その固有の振動周期は54.1分(*)らしい。その周期をHz(ヘルツ=1秒ごとの周波数)で表すと1/(54.1×60) =0.00030807Hzとなる。 それをひたすら倍々で大きくしていき、人間の最低可聴周波数を超えるのが40.38H… Read more

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〜月に届く響き〜 Moon Jazz Bass

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「月に届く響き」というのは、株式会社ムーンギターズ社長 山﨑等さんの名刺に書かれていた言葉。 ぼくが最初にはじめた楽器はエレクトリックベースだった。高校生の頃、大学生の兄がドラムを始め、その影響で音楽をやろうと思った。家にあった楽器は古いフォークギターだけで、一番上の弦が切れてなくなっていた。バンドをやっている友人から聞いた情報に「ベースというのはギターの下4本とチューニングが同じ」というのがあっ… Read more

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「流れとかたち」

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「流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則」エイドリアン・ベジャン& J. ペダー・ゼインAdrian Bejan, J. Peder Zane 万物のデザインは「コンストラクタル法則」に従い、流れがより良くなるかたちに進化してきている。河川の流れ、樹木、人間の血管、雷の樹状構造などの事例から始まり、生物、無生物、そして社会、経済、文化、情報までを視野に入れた論は超刺激的。これは今後幅… Read more

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音楽がもたらすもの

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先日、ライブでとあるぼくのオリジナル曲を演奏した。その時、それを聴いたリスナーの方からの感想がとても嬉しくて、ちょっと考えたこともあったので書いておく。 昨年8月6日に開催されるライブがあり、その日のために、自分なりの祈りの曲を作った。もちろん広島原爆忌を意識したものだ。歌詞はなく、ゆったりとしたいくつかのモチーフと、抽象的な即興演奏からなる楽曲。コントラバスの指板と弦の間に木片をはさんでプリペア… Read more

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コントラバスの空輸(国内線)

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先日、コントラバスを飛行機に預けるためにコンテナに入れる作業を動画に撮ってSNSにアップしたら意外とたくさんの反響があった。ぼくにとってはある意味日常的な作業だし、そんな情報はベーシスト以外には全く役に立たないトリビアルな話だと思っていたから驚いた。少ないかもしれないが必要としている人はいるだろうし、案外ベーシスト以外にも「へぇー!」と思っていただける情報のようなのでブログに書いておこうと思った次… Read more

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無意識を知るための2冊「しらずしらず」「ブレイン プログラミング」

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「しらずしらず / レナード ムロディナウ」 サブタイトルに「あなたの9割を支配する無意識」と書かれているように、ぼくたちの人生は無意識の影響を多大に受けている。心理学の世界でもかつて、ユングやフロイトが無意識について多くの考察を行った。それはとても魅力的で、多方面に影響を与えたが、その手法が内省、行動の観察、夢などを通じたものであったため、漠然とした結果しか得られなかった。簡単に言うと、「科学と… Read more

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「歌うネアンデルタール・スティーブン ミズン」

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「歌うネアンデルタール ―音楽と言語から見るヒトの進化/スティーブン ミズン」 近年、「コトバがどのようにしてウタになるのか?」とか「コトバとオトとウタの関係」というようなことが気になっている。すると必然的に、言語の起源、音楽の起源、聴覚と人類の進化、というテーマに行き当たる。 音楽の起源に関して、これまでの主要な説では、音楽は言語の副産物つまりコトバのおまけのような位置づけとされる事が多かった。… Read more

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

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ドラマー アントニオ・サンチェス氏によるドラムスコアがサウンドトラックのほぼ全編を占める映画「バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観た。(あわせて話題になってる「セッション」も観ようかどうしようかと迷ったがあっちは疲れそうなのでやめた) サウンドトラックの役割という面で、(単にドラムソロで映画音楽を、と言うだけでない)非常にチャレンジングな映画だと感じたのでその内容を書いておく。 … Read more

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音色・メッセージ

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「音と文明 ~音の環境学ことはじめ / 大橋 力 著」を読んでうれしい衝撃を受けた。映画「AKIRA」で音楽を担当した「芸能山城組」の主宰者・山城祥二氏とこの著者が同一人物であることにも、不思議な納得を覚える。「遺伝子に約束された音」「言語・音楽と脳」といった興味深いキーワードを切り口に、尺八と西洋楽器、ガムランと西洋のオーケストラ、森と里と街、などの周波数分布比較を例にあげながら、音と生命の関わ… Read more